パート先の私のロッカーから洗剤が盗まれた。隣の店のパートさんが、綺麗に包装してあったので『息子へのクリスマスプレゼントに』と思い盗んだらしい。「変なモノを貰って息子が泣いている」とパートさんの旦那が怒鳴りこんできた…
私のロッカーから『洗剤』を盗み、息子へのクリスマスプレゼントにした女の話
今朝おきた泥話。まとめたら長くなりました。
解決したというか、私自身は気づいていなかった話です。
今さっき洗濯物を干していると、すごい勢いでインターホンが鳴り、ドアをガンガン叩かれた。
何事かと思い慌てて玄関に行ってみると、ドアの向こうに二つの人影が。(ドアはすりガラスになっています)
声をかけると、パート先の隣の店のパート(わかりにくくてすいません)AさんとA旦那がドアを開けろと叫んでいた。
何事かと思い恐る恐るドアを開けると、A旦那がボロボロの包装紙と洗剤を持っていてその後ろに顔を真赤にしたAさんが立っていて、
A旦那「あんたのところからもらった息子のクリスマスプレゼント、今朝息子が開けたら洗剤が入っていたぞ。よその子供だからってなめたことされたら困る。子供はサンタクロースからのプレゼントだと喜んでいたのに、どうしてくれるんだ。うちの子供に渡すはずだったプレゼントはどこにあるんだ。今すぐもってこい。」
とまくし立てていました。
なんのことか分からない私がいったいどういう事なのかとAさんの方に聞いてみると、A旦那がそれを遮って
A旦那「うちの家内がおたくから息子さんにともらったプレゼントに洗濯洗剤が入っていた。ふざけるな。」
とさらに大声を出す。
私は別にAさんとは仲良くも無いし、パートの時間が重なりロッカーであったときに挨拶をする程度。
Aさんの子どもが男の子か女の子かなんて知らないし、年齢も知らない。
そもそもどうしてAさんが我家を知っているのか。
ということをしどろもどろになりながら言うとAさんが焦りだした。
A旦那の腕をつかみ
A「もういいから帰ろう。この人と話をしても無駄だから。○(多分息子さんの名前)には今日買いに行ってあげよう。」
と帰ろうとする。
そういうわけにはいかないというA旦那と帰ろうとするAさんをあっけに取られてみていると、うちの姑が顔を出した。
姑「朝から玄関先で何を大きな声を出しているんですか。近所迷惑というものを考えなさい。」
という姑の顔を見てA旦那が「〇〇先生ですよね」といい、姑も「A君?」といい私とAさんをよそに再会にに盛り上がるという変な空間になってしまった。
ひとしきり盛り上がった後、一旦家に入ってもらい姑がいったいどういう事なのかをA旦那に問いた
だすと、上記のことをさらに詳しく説明しだした。
・子供へのクリスマスプレゼントの話をAとしているときに、Aが今年は友達から息子さんにとプレゼントを貰っているから、それをあげればいいと言った。
・それはそれでいいだろうけど、親からもきちんとあげた方がいいんじゃないかと言うとAが一緒に見に行って選んだ物だから大丈夫。と言った。
・相手にお礼の電話をしないとと言うと、Aが私も友達の子供にプレゼントをあげたからおあいこでいいんじゃないか。現に友達の旦那は何もいってこないでしょ。と言った。
・今朝子どもが起きてきて「三田さんがきた」といって大喜びでプレゼントを持ってきた。よく見ると包装紙がクリスマスっぽくないなと思っているところに子供の泣き声が。行ってみると洗濯洗剤を前に泣いている息子。
・Aを呼びどういう事か問いただすと「私さんに騙された」と言った。
・Aに連絡先を聞くと、電話番号はしらないけど、家なら知っているということだったので来た。
ということだった。
私は飲んでいたコーヒーを松田優作のAAみたいに吹き出しそうになりながら
・Aさんとは私のパート先の隣の店で働いているというぐらいしか知らない。
・時間が重なったときにロッカーであいさつをするくらいしか接点が無い。
・Aさんの家族構成を知らないし、そもそも話をするのは今日が初めてだ。
ということをもう一度説明するとさっきまで猪みたいに憤っていたA旦那が冷静になり、Aさんは顔を真っ赤にしてうつむいていた。
そこで姑がA旦那が持ってきた洗剤の包装紙を見て一言
姑「これは私がBさんにもらった洗剤じゃない。私ちゃんにパート先の誰かにあげてきてと頼んだはずだけど。」
といい、そこで私がようやく気がついた。
先週姑の友達Bさんが姑に洗剤を3箱くれた。でも、我家は子どもが小さいため液体洗剤を使っていて
蛍光剤の入っている粉洗剤は避けている。
そのため姑の許可をもらって、パート先で仲の良いパートさんにあげるつもりで持っていっていた。
今目の前にある包装紙はその時の包装紙だった。
そのことを言うと姑が
姑「言いにくいことなら言わなくてもいいけど、言えることなら今行っておいた方がいいわよ。後になればなるほど言いにくくなるし、くるしいわよ。」
とAさんにむかって言うとAさんが泣き出し、
・息子に買ってあげるプレゼントを準備していなかったけど、ロッカーで私さんを見たときに包装された
箱があったのでプレゼントだと思い、居なくなったすきを見て一つ取った。
・一つ取ってもまだ残っていたからいいと思った。
・別に何も言ってこなかったからばれてないと思った。
と言い出し、どうしてうちを知っているのかを聞いてみると
・私さんの店の知り合いのパートさんにどのあたりに住んでいるのかを聞き、私さんの名前を探した。
と言った。
A旦那も怒りと驚きで震えていた。
その後、なんだかサスペンスで犯人が追いつめられて急に自供するみたいに話しだしたAさんを見て何も言えないでいる私の隣で姑がA姑に電話をかけ、迎えに来てもらうことになりました。
A姑が迎えに来るまでAさんは泣きっぱなし、A旦那はすいませんでしたと繰り返していました。
帰る直前に私が「プレゼントはきちんと買ってあげてください。その方が喜びますよ」と言うと、二人して深々と頭を下げて帰っていきました。
姑に聞いた話しでは、姑は元高校の教師をしていて、A旦那は担任を持ったことがあったそうです。
また姑とA姑は同級生で、今でも行き来があるそうです。
洗剤がとられたのに気付かなかったのは、ロッカーが狭いので、ロッカーの上に紙袋を置いておき、勝手に持っていってもらうつもりだったので、無くなっているのに気づいていませんでした。
おしまい
乙。姑とA旦那の縁があってよかったね
A奥は金に困っていたのだろうか・・・
普通は電話とかで話を聞くもんだろう。