ネットにはサイコパス診断やサイコパステストなどがあふれかえっています。しかし、診断結果を偽装することは、とても簡単です。
映画「羊たちの沈黙」や「ハンニバル」に登場する”ハンニバル・レクター”や、小説「悪の教典」のハスミンこと”蓮見聖司”の影響もあって、サイコパスに憧れている「自称サイコパス」な人達も存在します。
「自称サイコパス」は、サイコパス診断やサイコパステストの「回答を丸暗記する」または「サイコパスの心理パターンを学習してその通りに答える」だけでなることができます。
なので、サイコパス診断やサイコパステストなどで、サイコパスを見分けることは非常に難しいことだと思います。
実はサイコパスには、真似のできない、いくつかの身体的な特徴があるのです。その身体的な特徴をご紹介します。
この記事の目次
サイコパスの身体的特徴
実はサイコパスには、いくつかの身体的特徴があります。
サイコパスは「心拍数が低い」
心拍数と反社会性には相関関係があることが、複数の実験結果から分かってきています。
心拍数が低く、上がりにくい人は反社会的行動を取りやすいようです。
なぜ心拍数が低いことが、反社会性につながるのでしょうか?いくつかの仮説をご紹介します。
仮説その1「心拍数=ブレーキ」説
普通の人がモラルに反するような行動をとると、心拍数が上がります。心拍数が上がると不安状態やパニック状態になり、行動にブレーキがかかります。
しかし、心拍数が上がらない人では、ブレーキがかかりません。そのため反社会的行動を取りやすくなる。
仮説その2「共感性に乏しい」説
普通の人は危険を感じると心拍数が上がりますが、もともと心拍数が低い人は危険を感じても心拍数が上がりません。なので、普通の人と同じような感じ方ができません。そのため共感性に乏しくなる→反社会的行動へのハードルが低くなる。
仮説その3「反社会的行動は心拍数を上げるため」説
心拍数が低いということは、呼吸数が少ない、つまり交感神経の覚醒度が低いことを意味します。これは生物学的に見て「不快な状態」なので、刺激的な反社会的行動をとってしまう。
サイコパスは顔の横幅が広い
顔の横幅が広い男性は、サイコパシー傾向が高いそうです。
ドイツのヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ大学の研究グループが、顔の縦と横の長さの比率を調査したところ「横幅の比率が大きい男性ほどサイコパシー傾向が高い、反社会的傾向が高い」という結果が出たそうです。
また、カナダのブロック大学の研究チームが、ゲームでズルをする確率と顔の縦横比を調べたところ「顔の横幅の比率が大きい人ほどズルをする傾向があり、サイコパシー傾向が高い」という結果が出ました。
ただし、女性においては顔の広さとサイコパシー傾向に相関関係はみられなかったそうです。
なぜ、顔が広いとサイコパシー傾向が高まるのでしょうか?
仮説では、男性ホルモン(テストステロン)の濃度と関係していると考えられています。
仮説
テストステロンの濃度が高いほど、顔が横に広くなる傾向がある。
テストステロンの分泌が多いと競争心や攻撃性が高まる。
↓
サイコパスは強い暴力性があるので、テストステロンの分泌量と関係がある
顔の細長い男性よりも、ごつい顔の男性の方がサイコパスである可能性が高いようです。
サイコパスは薬指が長い
人差し指と薬指の長さの違いは男性ホルモン(テストステロン)値が高いほど大きくなるのは良く知られている事実です。
薬指が異常に長い男性は、テストステロン値が非常に高いため、競争心や攻撃性が高く、サイコパシー傾向が強い可能性があります。
サイコパスはまばたきが少ない
普通の人は、緊張状態にさらされると、まばたきの回数が上昇します。
普通に会話をしているだけでも、緊張によりまばたきの回数は増加しますが、サイコパスにはそれがありません。
なぜかというと、サイコパスは不安や緊張を感じることが非常に少ないため、常人よりも、まばたきの回数が少ないのです。
まとめ
“すべて当てはまる=「サイコパス」ではありません”ので、誤解なきようにお願いいたします。